東京五つ星ホテルの実力はいかに〜シャングリラホテル東京〜
つれづれです。今回、東京駅近くにある五つ星ホテルであるシャングリラホテル東京に泊まる機会がありました。
地図で見ると大変駅近なのですが、駅と直結していません。雨の日は困ることになります。一応、ホテルの方から濡れづらいルートを教えてもらいました。
分かりづらいのですが、東京駅に隣接する大丸デパートの入り口近くから外に出る自動ドアがあり、そこから、右斜め前のすぐ近くの道を歩けば、屋根があるので雨に濡れづらくなります。ホームページに記載があれば良いのですが、全くないので、この辺りは不親切でしょう。
さて、ホテル内部ですが、基本的に豪華です。エレベーターもそうですが、天井が高く、全体的に造りが大きいです。利用者も外人が目立ったので、外人でも狭くはないでしょう。逆に小柄な日本人だと、より小さく見えてしまうかもしれません。
ホテルの受付の対応は至って普通で、高級ホテルとしては必要十分でした。特筆すべき点はないものの、満足できるレベルだと思います。
今回、私が泊まった部屋は1人では寂しいくらいで、設備面でも問題点はありませんでした。
ただ、気になったのはルームサービスのメニュー表がベッド脇の机の中にあったことで、見つけるのに苦労しました。ちなみに、ルームサービスも利用しましたが、マンダリンオリエンタルホテルの方がメニューも豊富で味もよく、サーブも心地良かったです。
部屋からの眺めでは、東京駅を行き来する電車が見えるので、電車好きにはたまらないでしょう。駅近ですが、騒音もなく、静かに過ごせました。
朝食はビュッフェでした。メニュー表から一品選べるタイプでした。味は良く、種類もまずまず豊富で、サーブも良かったです。眺めも良くて、朝食はオススメできます。
ただ、値段は安い部屋でも、一泊60,000-80,000円はするので、そんなに気軽には泊まれません。私なら記念日くらいにしか利用できませんが、コストパフォーマンスがそれほど良くないと感じていますので、頻繁には利用しないでしょう。私には思い出のままになりそうです。
宇多田ヒカルという人
孤独、正直、・・・・
2018年6月30日にNHKで放送されたSONGSスペシャルという宇多田ヒカルを特集したテレビを見ました。
たまに聴いてはいましたが、私はこれまで彼女を才能ある若いミュージシャンの一人としか意識していませんでした。しかし、ちょっと見方が変わりました。
彼女の独特な歌詞。昔は小説家も考えたこともあるそうです。小田和正さんや、いきものがかりの水野良樹さんが彼女の歌詞を評価していましたが、その中で水野さんが孤独を感じると言うのです。
番組内で紹介された彼女自身の生い立ち。海外で転居を繰り返したり、両親が離婚したりと不安定な環境の中で育ったため、彼女の心には孤独が多かったのだろうと容易に想像できます。
彼女は自分と一人のリスナーをつなぐ曲を作っていると言います。グループに属したことがなく、属したいとも思わない彼女の姿勢が反映されているようです。彼女が考えるリスナーは「誰かを対象にしていて、それが50年後でも50年前でも良い」と言っていました。50年後の誰かの意味は分かるのですが、50年前の誰か、とはどういうことなのでしょう?番組内ではそれ以上の詳しい説明はありませんでした。50年前の人は今の彼女の音楽は聴けないはずです。50年前に生まれた人が、今、彼女の音楽を聴くということなのでしょうか。
彼女は作品を作る際に、本当にこれで良いのか、自分に正直に問いただすそうです。限られた時間のなかで、自分のやりたいことを貫く姿勢に感銘を受けました。流されない心。
ふと思うのです。
彼女はもっと愛されたかったのではないかと。その一方で、今が困難な状況でも、何が幸せで不幸かはわからないと言う宮沢賢治の銀河鉄道の夜の一節が紹介されます。おそらく、文学作品を通して、幼少期の不幸を不幸と深刻に捉えることがなかったことが、現在の音楽的な成功につながっているように感じます。精神的な成熟が早かったのでしょう。
色々と考えさせられる良い番組でした。また聴き直してみたいですね。