今ここで改めてEdyの意義について考えてみた〜特にANAマイルとの関係について〜
つれづれです。
以前、お伝えしましたように三井住友カード発行のANAワイドゴールドカードには、2つの電子マネーが使えます。その一つがIDで、もうひとつがEdyです。
tsurezurenaruhibi.hatenablog.jp
現在でこそ、Suica, PASMO, ID, nanaco, WAON等の電子マネーが乱立していますが、一昔前の電子マネーの主役といえばEdyでした。
今回は、電子マネー創世記の立役者であったEdyが持つ意義について、特にANAマイルとの関係に焦点をあてて、今一度ここで考えてみたいと思います。
そもそもEdyとは
Edyは2001年に元々ソニーの系列会社のビットワレットがサービスの提供を開始しました。Edyにはソニーが開発した非接触型のカードのFeliCaという技術が使用されました。
非接触IC決済事業者に聞く~ビットワレット「Edy」(1) « ペイメントナビ - カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト
その後、ビットワレットの経営不振から、2007年に関係が深かった楽天に子会社化されます。名称が楽天Edyに変わったのが2012年のことでした。
楽天、「Edy」のビットワレットを子会社化 - ITmedia ニュース
現在の加盟店や発行枚数ですが、加盟店は40万店以上と非常に多く、発行枚数は7800万枚です。
電子マネー「楽天Edy(エディ)」 | 加盟店募集|楽天Edyとは
電子マネー「楽天Edy(エディ)」 | 加盟店募集|楽天Edyの特徴
しかし、以下の2015年12月のザイ・オンラインでの電子マネー関連の記事では、プリペイド型電子マネーに Edyの記載がないことからも、時代の移り変わりを感じさせます。
「iD」「QUICPay」など後払い型の電子マネーで少額決済でもクレジットカードのポイントを獲得!電子マネーを使い分けてポイントを稼ぐ方法とは?|おすすめクレジットカード比較|ザイ・オンライン
EdyとANAとの関係
ところで、ANAとの関係はいつから始まったのでしょうか。実は、ANAとの提携は2003年にまで遡ります。もう13年も前からの関係なのですね。
インタビュー - 【電子マネー新・元年】ANA「顧客数は1500万、CRMのツールとして活用」:ITpro
2003年当時はJALとJASが統合したタイミングで、乗客の獲得競争が激しくなっていた頃でした。顧客の囲い込みが目的だったとされています。
Edyを利用する顧客は将来のANAへの搭乗を見込めますし、さらには航空サービス向上につながるとANAは考えていたようです。一方のJALとWAONの提携は2008年でしたから、ANAの先見性がいかに高かったのかがうかがえます。
JALとイオンが業務提携、電子マネー「WAON」とマイルを連携 - ニュース - nikkei BPnet
しかも、興味深いのは2007年の上記ソースには、ANAは当時からPASMO, nanacoとの関係も築こうとしています。確かに、ANAマイルの移行先に電子マネーが色々と多いですね。
実際には、nanacoを持つセブン&アイホールディングスとは2013年に提携関係となり、PASMOについては2014年に提携カードを発行しています。こちらは意外とまだ日が浅いです。
『ANAマイレージ』と『nanacoポイント』の相互交換を開始 セブン-イレブンが『ANAカードマイルプラス』の加盟店に|プレスリリース|企業情報|ANA
ついに誕生!TOKYU X ANAカード:クレジットカードの三井住友VISAカード
EdyをどのようにANAマイルの獲得に活かすべきか?
ズバリ、ANAマイレージクラブプラスMOBILEでEdyを使うことが最善です。これしかありません!!手数料として、月額300円(年3,600円・税抜き)が必要になりますが、Edyでの支払い時に200円=3マイルが貯まるようになります。
しかも、ANAカードでEdyをチャージすることによって200円=1マイルが貯まりますから、ANAマイレージクラブプラスMOBILEを組み合わせると、合計で200円=4マイルが貯まることになります。クレジットカードでは100円=1マイルが標準ですから、高還元率です。
凄いです。自分でも調べてみて、こんなにANAマイルが貯まるとは思っていませんでした。手数料のもとを取ることを考えますと、ANAマイレージクラブプラスMOBILEを申し込んだEdyで200円支払う毎に2マイルずつ余計に増えますので、仮に1マイル=1円換算でも、300マイル(=300円)余計にもらおうとして計算しますと、30,000円/月になります(通常150マイルが450マイル貯まります)。
1マイルの価値は人によって様々ですが、とりあえず毎月30,000円以上Edyを使用すればお得になると思います。
Edyはかつては電子マネーの雄でしたから、加盟店が豊富です。コンビニ各社からデパート・百貨店、Amazon、楽天、家電量販店、マクドナルドなどのファーストフード店、自販機までと幅広く使用できるので、使い先を心配する必要はなさそうです。
電子マネー「楽天Edy(ラクテンエディ)」 | 楽天Edyが使えるお店を探す
ただし、注意点があります。ANAのクレジットカードでチャージしてANAマイルが貯まるのは、ANAワイドゴールドJCB、ANAダイナース、ANAカードプレミア(VISA、JCB、ダイナースのみでAMEXは不可)です。
しかも、JCB、VISA、ダイナースともにチャージはできてもクレジットカード自体のポイントは付与されません。
電子マネーのチャージ|ダイナースクラブカード 日本で最初のクレジットカード
ちなみに、Edyマイルプラスという特約店ですと、200円=2マイルが貯まりますが、対象店が多くないので、ここでは深くは立ち入りません。一応、加盟店のうち、ANA FESTAくらいが使いやすいでしょうか。
Edy マイルプラス対象店舗で貯める│Edyでマイルを貯める│マイルを貯める│ANAマイレージクラブ
まとめ
さて、これまで述べてきたことの要点をまとめてみますと、
- Edyはかつては電子マネーのリーダーだった。
- ANAとの関係は13年にも及んでいる特別な仲である。
- ANAマイレージクラブプラスMOBILEを申し込んで、ANAカード(JCBワイドゴールド、ダイナース、AMEX以外のANAプレミア)でチャージしたEdyで支払うと、実はANAマイルを効率よく獲得できる電子マネーである。
- ANAマイレージクラブプラスMOBILEを申し込んだEdyで、毎月30,000円以上Edyを使用すればANAマイレージクラブプラスMOBILEの手数料のもとは取れる。
私としましては、マスターカードブランドを選択しましたので、これはしまったなぁという思いです(苦笑)。全く気がついていませんでした・・・。まぁ、ANAマイレージクラブプラスMOBILEでのEdyの使用だけでも悪くはないですけどね。
これから、ANAマイルをたくさん貯めようという方は、上記を参考にして頂ければ幸いです。
おまけ)ANAダイナースは2016年1月31日まではポイントタウン経由がお得です。43,000円分のポイントがもらえます。ANA VISAもわずかですがポイントがもらえます(1,000円相当)。